変圧器(トランス)の巻線種類について

変圧器の巻線のことをマグネットワイヤーと呼ぶようです。 自動車部品でもソレノイドなどにマグネットワイヤーは使われており、エナメル線と呼んでいました。

過去にクレーム調査で電線メーカに出張したことがありますが、なかなか昔ながらの工程だった記憶があります。 特にエナメル線にピンホールはつきもので、ピンホールの検査のしかたや、判定基準を教えてもらったことがあります。

で、変圧器のマグネットワイヤですが主にポリウレタン銅線(UEW)が使われているそうです。耐熱温度はクラスE種で120℃だそうです。

変圧器コイルの許容温度が80~120℃くらいのようですので、恐らくもう少しグレードの高いワイヤを使用しているかもしれません。 そのうち、トランス全装置の製番を調査して一覧表を作りたいと思います。

ちなみに、自動車用はポリアミドイミド銅線(AIW)を使用していました。 耐熱温度はクラスN種で220℃です。 ということで、使用環境等も異なりますが、自動車の部品って本当に、信頼性の高い部品や材料を使っていることを思い知らされましたね。

変圧器(トランス)

変圧器について、大きく分けて油入変圧器とモールド変圧器に分けられる。

要するに、変圧器の冷却が油冷却によるものか、空冷によるものかの違いとの理解。

項目モールド変圧器油入変圧器   
 メリット・消火設備不要
・油管理不要
・コスト小
・静音
・過渡性能に優れる
 デメリット・屋内での管理
・コスト大
・消火設備の検討
・油の管理必要
・設備が大きい

メリット・デメリットをまとめると上表のとおり

ELCB トリップ

ELCB (Earth Leakage Circuit Breaker) は漏電遮断器です。

昨日、遅番での帰り際に、構内街灯が点灯していませんでした。

今日の朝、上長に報告して、先輩が巡回点検で分電盤を確認してくれて

ELCBがトリップしているとの報告を受ける。 先輩とともに調査にいき

すでにELCBが再投入されていたためトリップ状態は確認できませんでしたが

電灯スイッチを手動にすると1か所を除きすべて点灯。当該電球を確認すると

LEDの外側が破損。玉切れと判断して、新品に交換するも点灯せず?

絶縁計測するも若干低いが問題ないレベル。 なぜ点灯しない?と悩んでいると

長老先輩が登場して、ここは自動点滅器を連動しているよ!となにげなく助言。

自動点滅器を手動ONにすると無事点灯を確認。 なんでこんなシステムなの?

と不満顔するも「昔からこうなんです」の一言。 やむなし

まあ一見落着したので良しとする。 ここでの学習は、ELCBトリップした場合は

漏電か?過電流か?見分ける必要があります。漏電の場合は黄色のボタンも一緒に飛び出している。過電流の場合は黄色のボタンは飛び出さないようです。 

大変勉強になりました!

MDFとEPS

MDFはMian Distribution Frame(主配線盤)。 集合住宅、ビルなので通信回線をすべて収納して集中的に管理する集線装置のこと。

EPSはErectric Pipe Shaft/Space(電気配線シャフト)。 ビルなどの共用部に設けられる空間で、電気や通信などの配線や配管を通すための各階を貫く縦穴のこと。

図面をみていると、これらの言葉(記号)がでてきますので気になっていました。

漏れ電流 Ioについて

昨日測定した漏れ電流についてもう少し考察。

漏れ電流Ioは静電容量分漏れ電流Iocと抵抗分漏れ電流Iorの合成成分のようです。

静電容量分漏れ電流Ioc(アイゼロシー)は対地静電容量は配線と対地のコンデンサ

によるもので、漏れが多いと高調波成分が多いということで、機器への影響があるようです。

一方、抵抗分漏れ電流Ior(アイゼロアール)は機器や配線の劣化によるもので、放置すると

火災や感電事故の原因になるようです。

Iorは専用の測定器で測定できるようですが、残念ながらわたしはまだ測定器をみたことも

つかったこともありません。 Ioが多い時はこの測定器で、原因調査をするようです。

ちなみに、三相スター結線ではIocは平衡しているので、Io=Iorのようです。

ZPD

ZPD 零相電圧検出装置のことであるが、いろいろ調べたがよくわからず。

今の時点では、V0ブイゼロというもので、中性点の対地電圧のことで、

通常は0Vであるが各相の電圧や位相が不揃いになるとV0が発生する。

これくらいの知識は頭にに入れておこう。

JW-CAD練習

今日は、自宅で自主トレ。 JW-CADで高圧受電設備の図面を見ながらトレースの練習をした。 2年ほど前にこのソフトを使ったことがあるが久しぶりに操作。

これくらいの図面作成に約2時間かかった。 もう少し慣れて且つ電気記号があればもう少し早くなると思うが20分位で完成したいなあー。 ちなみに、目的はもうひとつ、高圧受電設備のレイアウトを頭ににいれること。 電気略語もまとめてみました。

LBS: 高圧交流負荷開閉器(Load Break Switch)

ZCT:零相変流器 (Zero phase-sequence Current Transformer)

ZPD: 零相電圧検出装置 (Zero phase-sequence Potential Device)

DGR:地絡方向継電器(Directional Ground Relay)

CH: ケーブルヘッド( Cable Heads)

VCT: 計器用変流変圧器(Voltage and Current Transformer)

DS: 断路器 (Disconnecting Switch)

PF: 高圧限流フューズ ( Power Fuse)

CB: 遮断器 (Circuit Breaker)

OCR: 過電流継電器 (Over current Relay)

LA : 避雷器 (Lightening Arrester)

SR: 直列リアクトル (Series Reactor)

SC: 進相コンデンサ (Static Condenser)

VCB

キュービクル設備のなかでも重要な設備であるVCB(Vacuum Circuit Braker)真空遮断器です。

比較的大きな電気がながれる電路を遮断する装置です。 設備番号は52です。

このVCBはOCR(Over Current Relay)過電流継電器などと組み合わせて使用されます。

今度の停電作業ではこのVCBを操作する必要があります。

事前に情報では機械が古いので操作が難しい?との話もあり予備知識を仕入れておかないといけない。

ORP

昨日、設備点検でORPなるものの測定器がアラーム点灯していたので上司に報告。

いろいろ調べてもらった結果、現状その測定値は問題ないとのことで一件落着。

しかしながら、ORPとはなんぞや?疑問がでてきたので調べるとORP(Oxidation Reduction Potential)酸化還元電位とのこと。 単位は電位(V)とのことなので電気屋さんとしてはもう少し調べなければならない。

いろいろ調べたが、これも難しい電気化学の話なので、一旦放置。とりあえず、電位が高いと酸化、低いと還元とだけ覚えておこう。 鉛電池で酸化還元反応で、1セルあたり2.0Vと勉強した気がした(元素によって反応の電圧か決まってくる?)のでこれも関係あるかもしれない。

浮動充電と均等充電

今日、月曜日は先輩電気主任技術者(御年83歳)の方が来られる日です。

なにやら、現場調査に行っていましたが帰ってきて、私に「停電予備バッテリーが均等充電時期になっているので均等充電しといて!」とおっしゃいました。 

「よくわからないので教えてください」と言うと、現場に連れて行ってくれて、「この均等充電ボタンを押して、明日自動的に浮動充電に変わっていることを確認しておいて」と言われ帰っていきました。

浮動充電と均等充電は初耳なので、調べると多数個のバッテリーを並列で充電していると

充電が不均等になるので、循環電流が発生し、悪影響を及ぼすので均等充電にてバッテリーを

それぞれ満充電にしておくそうだ。 だったら、常に均等充電にしたらいいのにと思うのは素人なのでしょうか? これまでの現場でも予備バッテリーありましたがそんなことは言われたことがなかった気がします。 設備が古いのか? まあこれも勉強です。