架空犯

今日は、東野圭吾さんの『架空犯』です。さすが、です。読み始めたら、いったいどこで止めたらいいのか。なかなかの鈍器ぶりですよ?だって、家事もあるし。朝も早いし。なのに、止めることはできません。(笑)

中盤で容疑者としてある人物が逮捕されますが、そこからが東野ワールド。やっぱり、結末は予想外。だから、楽しい。圧巻です。

東京ハイダウェイ

今日は、古内一絵さんの『東京ハイダウェイ』です。ハイダウェイって?隠れ家のことのようです。作中にもありますが、私も東京って何をするにもお金がかかる、と思っていました。でも、美術館や科学館、公園など楽しめる場所がたくさんあるそうです。そこに、ハラスメントをからめて、ちょっと泣けます。

〈同じような問題を起こしても、若造は切り捨てられ、古狸は“ほとぼりが冷めるのを待って”のうのうと生きのびる。そんな現実にいつまでも甘んじていたら、どこまでいってもハラスメントの根本的な解決はない。〉まるで今の政治もそう。いや、あらゆる場面で、ですね。

バイト・クラブ

今日は、小路幸也さんの『バイト・クラブ』です。ごりごりの青春小説です。でも小路さんにしては珍しく、語りがたくさん登場して初めのうち混乱しましたけど、中盤からはヤ〇〇さんが出てきたりして、他にはない感じです。

ロールキャベツ

今日は、森沢明夫さんの『ロールキャベツ』です。美味しそうなタイトルと爽やかな表紙なのに、出だしは、え?え?と少し不穏。でも、すぐに青春真っただ中。もう、王道の青春小説です。こちらが照れるくらい。(笑) いいですねー。

てるてるあした

今日は、以前読んだ『ささら さや』の続編『てるてるあした』と『はるひのの、はる』です。再読です。

ずいぶん前に読んだので細かいところは忘れていました。『ささら さや』はほっこりしたファンタジーなのに対して、完結『はるひのの、はる』に至っては、パラレルワールドっていうんでょうか。加納さんらしい、感動の物語です。

湯けむり食事処 ヒソップ亭

今日は、秋川滝美さんの『湯けむり食事処 ヒソップ亭』です。経費節減のために、素泊まりにした温泉旅館の同じ敷地にある食事処ヒソップ亭のお話です。美味しいものはもちろん、秋川さんですから、美味しそうなお酒がたくさん。じゅる。

余談ですが、秋川さんといえば『居酒屋ぼったくり』シリーズが大好きです。終わっちゃったけど。

声の在りか

今日は、寺地はるなさんの『声の在りか』です。一気に読んでしまいました。が、うぅぅぅ…重いです。重い。

〈誰かになにか想定外のことを言われた時、とっさに言葉を返すことができない。何日も考えてようやく「ああ言ってやればよかった」という言葉を見つけ出す。見つけた頃には、相手はもう自分が言ったことを忘れている。〉ものすごくわかる。私もそうだから。声、とは自分の言葉。すぐに出なくても大切にしたい。

こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。

今日は、標野凪さんの『こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。』です。『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』の続編です。ちょっと不思議なおひとりさま専用カフェで、立ち寄った人が美味しいものを食べて、心がほぐれてゆく物語です。

〈立場が変われば考えも変わる。それは仕方のないことです。だから知らなかったことを知っていく、それが大切なんです〉

〈誰かのために生きるわけでは決してありません。でも生まれた以上は、命を全うするまでここに立ち続ける。それは生きていく者に与えられた使命ではないでしょうか〉もじゃもじゃ頭の店主、そろりさんの言葉です。

朝星夜星

今日は、朝井まかてさんの『朝星夜星』です。日本初の洋食屋を始めた実在の人物、草野丈吉。それを支えた妻ゆきの、幕末から明治、大正と続く物語です。壮大な時代小説です。

歴史に疎い私ですが、実在の偉人たちが多数出てきて、驚きと感動です。

春休みに出会った探偵は

今日は、大崎梢さんの『春休みに出会った探偵は』です。中学2年生の主人公が曾祖母が経営するアパートで一人暮らしを始め、小さな謎を同級生の男の子を調べるうちに、たまたまアパートの2階に住んでいた探偵と出会い…えーーーーーーっ!?最後、そうなる?ほぉ。いや、でも…ほぉ。

という感じです。タイトルと可愛らしい表紙からは想像できないラストです。良かったです。えーー。何回言うねん。(笑)