今日は、加納朋子さんの『ささらさや』です。加納朋子さんも大好きで、この本は久しぶりに再読です。一応ミステリですが、ゴーストになった夫が守ってくれる温かな物語です。続きも借りて来なくちゃ。ずいぶん以前に読んだので、忘れています。そういう本は、何度でもハラハラしたりほっこりできたりします。(笑)
うつくしが丘の不幸の家
今日は、町田そのこさんの『うつくしが丘の不幸の家』です。
タイトル、不穏ですよね。で、読み始めたらますます不穏。これでもかというほど悲しかったりキツかったり。ある一軒の家に代々住んできた人たちのオムニバスになっていて、それぞれの住人が前に進んでいきます。ちょっと泣けて、最後、そうかー、そうだったかー、と唸りました。
定食屋「雑」
今日は、原田ひ香さんの『定食屋「雑」』です。
定食屋のなまえが「雑」って。雑?その意味はちゃんと明かされます。でも定食屋さんのお話なのに、あんまり美味しそうなものは…いや、まぁ出てくるんですけど、どこにでもある定食屋さんです。おかみさんとそこで働くアルバイトの女性のそれぞれの人生物語、かな。
レインツリーの国
今日は、有川ひろさんの『レインツリーの国』です。
若いふたりの大恋愛小説です。普通なら手に取らないジャンルですが、女性の方が聴覚障害者で、私も難聴の気があるので他人事ではありません。それでも私は健常者です。
あとがきの有川さんの言葉〈分かったつもりでも分かっていない、分かったふりしかできていない。後からそんな自分を振り返るときの自己嫌悪といったらありません。しかし、何度でも自己嫌悪するしかないのだと思うようになりました。常に適切な振る舞いができないとしても、その度にそんな自分を思い知ることは無意味じゃない。そう信じるしかない。次から気をつけよう、何度でもそう思うしかない。〉心に留めておきたい。