失踪人

今日は、小路幸也さんの『失踪人 磯貝探偵事務所ケースC』です。〈銀の鰊亭〉シリーズ第3弾ですね。小路さんのミステリーはそう多くないんですけど、コレ、いいです。あっという間に読んでしまいました。北海道知事公館とか知事公邸とか、ネットで画像見ながら。

ただ行方不明の母がどうなったのか、ちょっともやっと。でも蛇足なのかな。(笑)

で。登場人物が懐かしくなって、第2弾『磯貝探偵からのご挨拶』も再読。なかなか面白いです。

BAR追分

今日は、伊吹有喜さんの『BAR追分』『オムライス日和』『情熱のナポリタン』三部作です。大好きなシリーズです。

表紙もかわいいし、脚本家を目指すちょっと頼りない主人公とBAR追分に集まるひとたちが織りなす物語です。とにかく登場人物がみんな魅力的。そして、猫と美味しいもの。間違いないですねー。なかでも最初の『BAR追分』のプロローグで、ぐぐぐっと、引き寄せられました。この方その後物語には登場しないし、短いエピソードですが全体を表すステキな導入部です。

スーツケースの半分は

今日は、近藤史恵さんの『スーツケースの半分は』です。4人のお友達のそれぞれの旅が、オムニバスで描かれています。近藤さんの旅物語はいつも楽しみです。本当に旅した気分になるし、旅に出たくなります。同じスーツケースでそれぞれが旅するなんて、ちょっとステキ。どこから出現したのかも途中で明らかになって、面白いです。

架空犯

今日は、東野圭吾さんの『架空犯』です。さすが、です。読み始めたら、いったいどこで止めたらいいのか。なかなかの鈍器ぶりですよ?だって、家事もあるし。朝も早いし。なのに、止めることはできません。(笑)

中盤で容疑者としてある人物が逮捕されますが、そこからが東野ワールド。やっぱり、結末は予想外。だから、楽しい。圧巻です。

東京ハイダウェイ

今日は、古内一絵さんの『東京ハイダウェイ』です。ハイダウェイって?隠れ家のことのようです。作中にもありますが、私も東京って何をするにもお金がかかる、と思っていました。でも、美術館や科学館、公園など楽しめる場所がたくさんあるそうです。そこに、ハラスメントをからめて、ちょっと泣けます。

〈同じような問題を起こしても、若造は切り捨てられ、古狸は“ほとぼりが冷めるのを待って”のうのうと生きのびる。そんな現実にいつまでも甘んじていたら、どこまでいってもハラスメントの根本的な解決はない。〉まるで今の政治もそう。いや、あらゆる場面で、ですね。

バイト・クラブ

今日は、小路幸也さんの『バイト・クラブ』です。ごりごりの青春小説です。でも小路さんにしては珍しく、語りがたくさん登場して初めのうち混乱しましたけど、中盤からはヤ〇〇さんが出てきたりして、他にはない感じです。

ロールキャベツ

今日は、森沢明夫さんの『ロールキャベツ』です。美味しそうなタイトルと爽やかな表紙なのに、出だしは、え?え?と少し不穏。でも、すぐに青春真っただ中。もう、王道の青春小説です。こちらが照れるくらい。(笑) いいですねー。

てるてるあした

今日は、以前読んだ『ささら さや』の続編『てるてるあした』と『はるひのの、はる』です。再読です。

ずいぶん前に読んだので細かいところは忘れていました。『ささら さや』はほっこりしたファンタジーなのに対して、完結『はるひのの、はる』に至っては、パラレルワールドっていうんでょうか。加納さんらしい、感動の物語です。

湯けむり食事処 ヒソップ亭

今日は、秋川滝美さんの『湯けむり食事処 ヒソップ亭』です。経費節減のために、素泊まりにした温泉旅館の同じ敷地にある食事処ヒソップ亭のお話です。美味しいものはもちろん、秋川さんですから、美味しそうなお酒がたくさん。じゅる。

余談ですが、秋川さんといえば『居酒屋ぼったくり』シリーズが大好きです。終わっちゃったけど。

声の在りか

今日は、寺地はるなさんの『声の在りか』です。一気に読んでしまいました。が、うぅぅぅ…重いです。重い。

〈誰かになにか想定外のことを言われた時、とっさに言葉を返すことができない。何日も考えてようやく「ああ言ってやればよかった」という言葉を見つけ出す。見つけた頃には、相手はもう自分が言ったことを忘れている。〉ものすごくわかる。私もそうだから。声、とは自分の言葉。すぐに出なくても大切にしたい。