旅のオチが見つからない

今日は、低橋さんの『旅のオチが見つからない おひとりさまのズタボロ世界一周!』です。先月読んだ『世界思い出の旅ごはん』が面白かったので、こちらを。美大出身だそうで、絵が上手なことは当たり前なんでしょうけど、それにしても読みやすい、面白い、ご本人はトリさんで描かれてるんですけど、カワイイ。過酷なんですけど、それは楽しそうで、ひとり旅に誘われます。え?私は国内ですけど、何か。(笑)

今日は、寺地はるなさんの『雫』です。主人公を含む中学校の同級生4人の、30年にわたる物語です。始まりが現在で、5年ごとに遡ります。読み始めはちょっと戸惑いましたが、斬新です。遡ることによって、あーそうだったのか、と。

〈「変わってる」という表現は便利だ。対象をすばやく切り捨てることができる。もしかしたら自分たちのほうがまちがっているのではないか、などと悩まずに済む。〉私もよく使います。理解することを放棄してるんですね。難しいけどこれからはちょっと立ち止まってみよう。

みかんとひよどり

今日は、近藤史恵さんの『みかんとひよどり』です。腕はあるのにうまくいかないフレンチのシェフが、山で出会った猟師に接するうちに、未来が見えてくる物語です。

近藤さんの描かれる物語にはいつも、なにかしら気づかされることが出てきます。〈命から、適切に管理された肉になるまでに、多数の工程がある。ぼくをはじめ、多くの人はそのことをすっかり忘れて生きている。〉忘れているというより、見たくない、のですね私は。心します。

表紙もステキです。

夢より短い旅の果て

今日は、柴田よしきさんの『夢より短い旅の果て』です。大好きで、私の遅いひとり旅デビューのきっかけになった一冊です。私も主人公と同じくオタクではない、ただの電車好きです。そんな鉄道路線満載にちょびっとミステリーが。

〈声が出ない。

 絶景だった。

 言葉にならない!

 こんな景色が、この国、日本にあるだなんて。〉

私の初めてのひとり旅となった氷見線を描いた章の一節です。行間たっぷり。臨場感満載。絶対、私も見たい!と思わせました。まー、実際には4月に入ってたし曇ってたし、見られなかったんですけど。でも現場に立ち、一節を思い出し、見た気になりましたよ!

そして、続編『愛より優しい旅の空』です。行方不明の叔父の足跡も見つけられました。前作より鉄分多めです。柴田さんご自身が乗り鉄ですし、その上蝶愛好家で、ヤクルトファンで。蝶、野球、そして鉄道。物語も面白いですが、柴田さんも存分に味わえる(?)作品です。

たりる生活

今日は、群ようこさんの『たりる生活』です。いや、もう、その通り!わかるー!群さんが、25年以上住んだ家から、少し狭いお家に引っ越す一連の出来事を綴ったエッセイです。私より少し年上の群さん、〈本当に歳を取ったら、物は少なくしないとだめだ〉と〈いいじゃないか、前期高齢者なんだから〉の間で揺れます。私も揺れます。わかってます、モノ多過ぎ!

口福のレシピ

今日は、原田ひ香さんの『口福のレシピ』です。前に読みました。忘れてたけど。歴史も感じられて、料理学校の一人娘に生まれた主人公の葛藤が描かれとても面白かったです。忘れてたのに?(笑)

夫とちょっと離れて 島暮らし

今日は、ちゃずさんの『夫とちょっと離れて 島暮らし』です。まんがです。イラストレーターんのちゃずさんが、都会でないと暮らせない夫さんと1年だけ別居して、島暮らしをします。私も都会というより、街暮らしが好き。島はちょっと…。でも、いや、だからこそ楽しく読めました。やっぱ、無理ーーー!って。(笑)

島暮らししたい方、必読です。

あさ酒

今日は、原田ひ香さんの『あさ酒』です。大好きな『ランチ酒』シリーズの続編ですかね。祥子さん、お久しぶり。“見守り屋”というお仕事の後の、朝の一杯、美味しそう。私も黒ビールが好きです。

幸福な食卓

今日は、瀬尾まいこさんの『幸福な食卓』です。〈父さんは今日で父さんを辞めようと思う〉から始まる物語です。なかなかインパクトのある出だしです。はい!?って。登場人物がみな一癖も二癖もあって突っ込みながら読み進めると、最後の方は怒涛の悲しみ。面白いです。

マカン・マラン

今日は、古内一絵さんのマカン・マランシリーズ『女王さまの夜食カフェ』『きまぐれな夜食カフェ』『さよならの夜食カフェ』です。ゆっくり楽しもうと思ってたのに、ちょうど図書館から借りる本が途切れたこともあり、一気に読んでしまいました。そして終わってしまった。茫然…。

でも大丈夫。いつでもシャールさんに会えるのです♡