今日は、原田ひ香さんの『図書館のお夜食』です。
お仕事系、しかも図書館、そして美味しいもの系、好きな要素がふんだんです。そりゃあ、面白いに決まってます。でも舞台の図書館が夜しか開いてないって、びっくり。食堂もあるんです。
ある高齢の司書さんが、以前のように熱中して身も心もすべてを捧げるようにして読むことができなくなったと。〈読めない、と気がついたのは六十歳になった頃だった。最初は認められなかった、というか気がつきさえしなかった。〉私の母が本が読めなくなったと言っていたのはこういうことか。私もいつか読めなくなるのか。ちょっとショックでした。
それでも最後にはいろいろな疑問が回収されて、面白かったです。