夢より短い旅の果て

今日は、柴田よしきさんの『夢より短い旅の果て』です。大好きで、私の遅いひとり旅デビューのきっかけになった一冊です。私も主人公と同じくオタクではない、ただの電車好きです。そんな鉄道路線満載にちょびっとミステリーが。

〈声が出ない。

 絶景だった。

 言葉にならない!

 こんな景色が、この国、日本にあるだなんて。〉

私の初めてのひとり旅となった氷見線を描いた章の一節です。行間たっぷり。臨場感満載。絶対、私も見たい!と思わせました。まー、実際には4月に入ってたし曇ってたし、見られなかったんですけど。でも現場に立ち、一節を思い出し、見た気になりましたよ!

そして、続編『愛より優しい旅の空』です。行方不明の叔父の足跡も見つけられました。前作より鉄分多めです。柴田さんご自身が乗り鉄ですし、その上蝶愛好家で、ヤクルトファンで。蝶、野球、そして鉄道。物語も面白いですが、柴田さんも存分に味わえる(?)作品です。

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