今日は、有川ひろさんの『レインツリーの国』です。
若いふたりの大恋愛小説です。普通なら手に取らないジャンルですが、女性の方が聴覚障害者で、私も難聴の気があるので他人事ではありません。それでも私は健常者です。
あとがきの有川さんの言葉〈分かったつもりでも分かっていない、分かったふりしかできていない。後からそんな自分を振り返るときの自己嫌悪といったらありません。しかし、何度でも自己嫌悪するしかないのだと思うようになりました。常に適切な振る舞いができないとしても、その度にそんな自分を思い知ることは無意味じゃない。そう信じるしかない。次から気をつけよう、何度でもそう思うしかない。〉心に留めておきたい。